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■ 第17回   リー・トムリンソン[IBD]  ・・・  vol.35   2001年7月

昨年、協会の国際会員になって頂き、今年は本格的に日本進出を図るアメリカの代表的なメーカーのナイス・ガイ、リー・トムリンソン氏をご紹介しましょう。私が20年程前にアメリカンネイルとの接点を設けた時すでに存在しており、米国のネイル見本市では、常に洗練されたプロダクツを発表して、注目を集め続けている「IBD」のCEO、経営最高責任者です。皆様には、定番商品の「5セコンド・ネイルグルー」でご存じの通り。
学生時代は、科学を選考して「学者」を目ざすと共に、スポーツマンとしても大活躍。特に野球にハマっていた様です。[ICHIRO]のことを聞くと目を輝かし、「アメリカで今、野球をしているプレーヤーの中で最高のプレーヤーの1人と思う」と、云ってくれました。
ご家族構成は、キャサリン夫人と音楽家志望の長男(17才)スペンサー、芸術家志望の長女(14才)ラッチェルの4人。奥さんのご両親はハワイ生まれの日系三世で、ハワイを経由してカリフォルニアにて、1975年に「IBD」を設立しており、結婚を期に義父のビジネスを継承して、持ち前のファイティングスピリットにて、加州ガーデナに大工場を持ち、世界50カ国に輸出する国際企業を築き上げた。
IBDの方針は、「論理に則とったビジネス哲学。妥協のない品質。革新的な製品、教育を通じてサロンへのサービス」であり、最良のネイルケアを提供しようとしているサロンに優良なシステムを教育する技術者チームの存在を強調していた。
アメリカにおいて、IBDが最初に発明したという「グルー」と「チップ」の優秀さは、周知の通りですが、10数年ぶりに浮上してきたUVライトによる硬化製品、すなわち「ジェルネイル」について、詳しく聞いてみました。
「ジェルは時間を節約し、サロンがより多くの利益を上げられるようにします。ジェルは、伝統的なアクリル特有の臭気や空気中のホコリを発生させずに永久に光沢があり驚くべき透明さと自然な外観のツメを創ります。技術は、短時間でマスターでき、磨きも少なくマスクは不要です。

サロンにとって臭いが出ず、より健康で、より顧客満足のあがるネイルビジネスの未来を創り出します」更に「IBDの優れた処方は、リフティングや割れ目ができないこと。硬化中に熱が上がらず、アクリルと同じ耐久性があること。ジェルポリッシュは、全くかけたり、はげたりすることがなく、簡単に取り外すことができる。これが、15年以上ジェル製造に携わってきた研究開発チームの成果です」と、トムリンソンさんは、胸を張った。
正に理想的なテクノロジーだが、それでは、なぜ日本では普及しないのかという、素朴な疑問には、「過去の市場に紹介された品質の劣った製品のイメージが強いのではないか、そして、不十分な教育、宣伝及び販促活動にある。そこで、日本における教育システムを確立して、サロンのネイリストに普及させていきます」と、答えてくれた。
最後に、日本のネイリストと協会について一言。「アメリカ人より、極めて優れた技術を持っており、IBDジェルを[ICHIRO]の様にミラクルに使いこなすのを楽しみにしています。サロンメニューは何処も最高です。ただ人気になるに連れ、競争して価格は下がるでしょう。」「協会は、とても統率力があり、世界のネイル産業に多大な影響を与えていくでしょう。最も重要な事柄として、教育の促進。顧客満足を主眼とした高品質な技術・製品・サービスを備えたネイリストを育成して、収入が良くなるように助成することです」
「スカルプチァ」が盛んになればなるほど臭いと粉塵の問題が表面化してきました。特にファッションビルのテナントや美容室では、特に深刻です。アメリカではすでに各地で訴訟も起きているとか、新しい「ジェルネイル」がその障害を取り除いてくれれば、ネイルサロンの福音であり、市場の更なる拡大に繋がる。その成果に期待しよう。

<2001年7月記 原文>


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